今回は「リアルな男性」をテーマに、生成AIでの試行錯誤をまとめてみました。
一見簡単そうに思えるこのテーマ、実はリアルな表情や肌感、年齢の出し方などがとても繊細で、少しのバランスの違いで「不自然」になってしまいます。
そこでこの記事では、私が試した複数のプロンプト例・うまくいかなかったポイント・成功した一枚の構成を、詳しくご紹介します。
まず作ったのは「雰囲気だけリアル」な男性
最初のプロンプトはこんな感じでした。
Prompt:
“realistic man, sharp jawline, black shirt, photorealistic, handsome, 4K, best quality”
結果はというと……
✔ 写真のような質感にはなったものの、
✘ 表情が無機質で、「誰?」という印象。
肌も不自然に滑らかで、リアルというより“合成写真風”。
いわゆる「AIっぽさ」が強く出てしまいました。
肌の質感と影で“人間らしさ”を出す試み
次に意識したのが「肌のディテール」と「光の落ち方」。
Prompt:
“realistic 30-year-old man, short beard, tousled hair, wearing a white T-shirt, sitting by the window, soft daylight, skin texture visible, subtle shadows, photorealistic style”
ここで一気に雰囲気が変わりました。
表情に奥行きが出て、目の奥に“考え”が宿るような印象。
背景に窓辺の光を加えたことで、顔に自然な影ができ、質感もより人間らしく。
シチュエーションでさらに「生活感」を演出
表情や肌のリアルさだけでは、どうしても「モデル感」が抜けません。
次に考えたのが、「この人は今どこで、何をしているのか?」という場面設定。
以下のようなプロンプトを使ってみました。
Prompt:
“realistic man, late 30s, wearing a grey cardigan, reading a book in a cozy living room, warm ambient light, slightly smiling, photorealistic, depth of field”
この試みは大成功。
✔ 表情が柔らかくなり、
✔ 背景のあたたかさが人柄を引き出してくれました。
まさに「リアルな人がそこにいる」という感覚。
「失敗から学んだ」リアル男性生成のポイント
ここで、私が失敗を繰り返してわかったコツをまとめます。
試行錯誤した点 | うまくいったポイント |
---|---|
顔立ちの指定だけで止まると不自然 | 表情・髪・服装・年齢・背景を細かく指定する |
光源を意識しない | “soft daylight”や“warm light”で自然な影をつける |
肌のディテールを省くとのっぺりする | “skin texture visible”など質感を出す |
最終的に完成した一枚とそのプロンプト
最もリアルに仕上がったのがこちらの一枚。
Prompt(成功例):
“realistic man, 32 years old, slightly messy hair, faint stubble, warm brown eyes, wearing a navy coat, standing on a rainy street at dusk, soft lighting, photorealistic style, city lights in background, subtle smile”
このプロンプトでは、
✅ 年齢を明記
✅ 髪やひげ、表情のニュアンス
✅ 雨の街・夕方の光と背景
すべてが調和して、「どこかの街で本当に出会いそうな人」になりました。
リアルな男性を作るには、“人物”ではなく“人生”を描く
AIに「リアルな男性」を描かせるとき、ただ「ハンサム」や「質感の高い顔」だけを求めても、どうしても「作られた感」が残ってしまいます。
大切なのは、その人の「物語」。
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どこで生きてる?
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どんな日常を過ごしてる?
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何を考えてる?
こうした要素を意識してプロンプトを組むと、画像が一気に“生き始める”んです。
まとめ
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リアルな男性=写実性+生活感+表情の深み
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「肌・光・背景」の細部が“人間らしさ”を決める
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年齢・感情・場面設定を丁寧にプロンプトに込めることが鍵
AI生成のリアル表現は、まだまだ奥が深いですが、だからこそ面白い!